


プロレスファンならプロレス劇画と言えば『プロレススーパースター列伝』(梶原一騎作、原田久仁信画)を思い浮かぶ人も多いだろう。
文庫売場でこの『劇画 プロレス地獄変』を手にとったときに、この作画タッチはどこかで見たことがあると思い1ページ目の“はじめに”を読んでみると、“列伝”と同じ原田久仁信氏の作品であった。
“列伝”の連載から約30年振り。あまりの懐かしさから即買いしてしまう50~60代の読者は多いだろう。
当時連載の“列伝”は人気レスラーにスポットを当てたリング上のストーリーが中心だったが、この“地獄変”はリング下の出来事、一般誌、専門誌が当時記事にできなかった14本の事件をストーリーにしている。
いずれのストーリーも“プロレス10大事件”的な闇に包まれた、どこか怪しげな雰囲気と、芸能ゴシップ的なおせっかい的な雰囲気を醸し出しているのがプロレスファンを魅了するところである。
中でもレスラーではない業界関係者として新日本プロレスの永島元社長、週刊プロレスのターザン山本元編集長を題材にするなどオールドプロレスファンの肝を抑えた内容となっている。
当時、リング上で眩しいスポットライトを浴びていたレスラーたちには光と影のストーリーがあり、それぞれのプロレス人生の悲哀を感じさせられるプロレス本である。
文/
アトレ目黒店・Y.D
“列伝”の連載から約30年振り。あまりの懐かしさから即買いしてしまう50~60代の読者は多いだろう。
当時連載の“列伝”は人気レスラーにスポットを当てたリング上のストーリーが中心だったが、この“地獄変”はリング下の出来事、一般誌、専門誌が当時記事にできなかった14本の事件をストーリーにしている。
いずれのストーリーも“プロレス10大事件”的な闇に包まれた、どこか怪しげな雰囲気と、芸能ゴシップ的なおせっかい的な雰囲気を醸し出しているのがプロレスファンを魅了するところである。
中でもレスラーではない業界関係者として新日本プロレスの永島元社長、週刊プロレスのターザン山本元編集長を題材にするなどオールドプロレスファンの肝を抑えた内容となっている。
当時、リング上で眩しいスポットライトを浴びていたレスラーたちには光と影のストーリーがあり、それぞれのプロレス人生の悲哀を感じさせられるプロレス本である。
文/

