180『葬送のフリーレン』/山田鐘人 アベツカサ/小学館/499円(税込)外部リンク 
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この漫画の主人公、フリーレンは魔法使いのエルフです。
エルフはファンタジー作品において、長命に描かれることが多い。
エルフがどういうキャラクターなのか知らないほどファンタジー作品と縁遠かったのですが、魔王討伐を成し遂げ、旅の終わりから物語が始まるというセオリー通りではないところが気になって、このマンガを読み始めました。
旅の終わりの日、ちょうど半年に一度の流星群の夜が訪れます。

「また50年後に一緒に流星群を見よう」と話すフリーレンと、「エルフの感覚はわからないな」と話す勇者や僧侶たち。長命のエルフは人間とは全く違う時間軸で生きていることが分かります。

そして勇者ヒンメルが死んだときにやっとそのことにフリーレンは気づきます。
一緒に旅をしていたのに、この人のことを何も知らなかったと涙を流すフリーレンのシーンに胸が詰まります。

はじめて他者のことを知ろうとしたその気持ちがとても温かいと思いました。

このシーンだけではなく、描かれる人物にそういった温かさがある作品だと思います。
また新しい仲間に出会ったフリーレンのこれからの旅も楽しみです。


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