『日に流れて橋に行く』/日高ショーコ/集英社/726円(税込)
明治末期の日本橋を舞台に、時代遅れになりつつある老舗呉服店の再建を描くコミック。
デパート経営を学びに渡英した、三男虎三郎が帰国したところから物語は始まります。
昔ながらのしきたりの店で、当初は従業員に歓迎されませんが、人たらしの虎三郎が少しずつ周りを動かしていきます。
伝統を守りながらも新しいことを取り入れ、彼らはどのように時代を切り開いていくのでしょうか。
活気のある時代、街並みやファッションの美しさ(画力が素晴らしい)、個性的で魅力のある多くのキャラクターが登場し、熱量のある物語の世界に引き込まれます。
初の女性店員の誕生、当時の呉服店の様子も興味深く、新しく現在の百貨店へと変わっていく過程が今後どのように描かれてゆくのか楽しみな作品です。
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