016『実力も運のうち 能力主義は正義か?』/マイケル・サンデル 鬼澤忍/早川書房/2,420円(税込)外部リンク 
有隣堂の在庫を探す

運も実力のうち、ではなく実力も運のうち、というのは邦題で、原書を直訳すると「能力の専制(The tyranny of merit)」。
成功は運などではなく自分自身の努力と頑張りのおかげだというのは多くの人にとって理解できる考え方だと思います。
家柄が生涯を決めてしまう世の中よりは、頑張って勉強してよい高校や大学に入って、一流の企業でよい待遇を得るのはよいことだと考えるでしょう。

しかし、この能力主義は本当に公正な仕組みになっているでしょうか。

サンデルは、能力主義の考え方がどのように支配的になり、弊害を生みだしているのかを歴史からスキャンダルまで読み解きながら丁寧に探っていきます。

一流大学に入学する学生の親の所得の偏り、学歴が過大に評価され、それによって職業や困窮者に対する差別が生まれてはいないでしょうか。

多くの人にとっての良きことが、ある人にとっては負の側面があるのではないでしょうか。

「分断」が叫ばれるいま、考えさせられるタイムリーな一冊です。


【有隣堂PayPayモール店でも販売中】
https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/yurindo/item/9784152100160/
※品切れの際はご容赦ください。
・2021/3/31以前の記事……税別の商品価格
・2014/2/28以前の記事……5%税込の商品価格

を表示しています。
現在の税込価格はリンク先のHonyaClub・在庫検索などでご確認ください。
----------