651『犬が星見た』/武田百合子/中公文庫/990円(税込)外部リンク 
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著者は文豪武田泰淳の妻、百合子。

まだ海外旅行が珍しかった1969年、百合子は夫泰淳とその親友で中国文学者の竹内好と中央アジアへのツアーに参加します。

「連れてってやるんだから日記を書くんだぞ」と夫に言われるままに百合子は毎日、見たもの、食べたもの、出会った人々を日記に書き記します。

それで出来上がったのが本書です。

中央アジアのど真ん中で壮大な天山山脈が目の前にありながら飛行機に乗り合わせた外国人の別のツアー客の癖などに目が行ってしまう百合子の観察眼は絶妙で、本書を単なる紀行文以上の豊潤な作品にしています。

帰国途中ではツアー客の一人の口癖が百合子たちにうつってしまう場面は、ツアーあるあるではあるけれど人間のふれあいの温かさがしみじみ胸に沁みます。

旅に出るのが待ち遠しくなる一冊です。


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