287『残像に口紅を』/筒井康隆/中央公論新社/817円(税込)外部リンク 
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世の中から「あ」が消えると、「あさ」「あした」「あい」「あなた」など、「あ」がついている名称とイメージがすべて消えてしまう。

「ぱ」が消えると同じに目の前のパン屋からパンが消え、動物園からパンダも消える。
物語がすすむにつれて「あ」から「ん」までのすべての音が消えその音が入るすべての「もの」が消えていく。

SFの世界だからと面白く読みながら、言葉とイメージについて考えさせられる。

名前が消えてからイメージが消えていくまでの残像が残るつかの間の切なさは、変わり続けていく街並みにも似ているような気がします。

TikTokから再び売れ始めている本作ですが、世の中を別の観点から考えてみたい方におすすめです。


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