雲上雲下『雲上雲下』/朝井まかて/徳間書店/825円(税込)外部リンク 
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山奥の奥の奥のそのまた奥に根を生やす一本の草。

その足元に迷い込んだ子狐が懐き住み、草に向かって「昔のお話して」とせがむ。そこに山姥も加わり、草は子狐と山姥に昔話を語り始める。

ほのぼのとした「日本むかしばなし」と思いきや、物語は壮大で、やがて雲上の神々の暮らしを描き、神々が元気をなくしたり、姿を消したりする原因が地上の人間たちの心とつながっていて、神の力とはひたすらそれを人間の信じる心の強さにかかっているという大円団を迎える。

だんだん真剣に耳を傾けていく子狐や、最初は疎ましく思っていた草や山姥が子狐が怪我をした時のうろたえ方も微笑ましく、文章の美しさもあいまって感動が残る。

子どものころ生まれ育った里山にはあちらこちらに神がいることを感じていたことを思い出した。
DX社会にぜひ残ってほしい一冊です。

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