『すべての月、すべての年』/リシア・ベルリン 岸本佐和子訳/講談社/2,640円(税込)
「掃除婦のための手引き書」を読んでから待ちわびていた邦訳の新作。
「掃除婦」同様自伝的小説だが、前作読後時に租借できなかった読後感が何だったのか、わかってきたような気がする。
奥ゆかしい日本人とは真逆ともいえるラテンのテンポと倫理観に舌を巻いている間に、知らず知らず
常識とは非常識とは、幸福とは不幸とはの観念の壁が取り払われすべてが些細なことに思えてくるのだ。
彼女のバイタリティと歯に衣着せぬ観察眼はまちがいなく人を元気にする。
こんな知り合いがいたら、夜な夜な通いぐだぐだと話しては喝を入れられをくりかえしさぞかし楽しいだろうと思ってしまう。
一生本棚にキープしたい一冊です。
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