


これは本当にフィクションなのだろうか?
オビに書いてあるコピーから引用すれば「歴史×空想小説」とのことであるが、これが著者の「空想」の産物だと言われたら、俄かに信じられないほどのリアリティがある物語だ。
満洲の東にある「李家鎮」という地方都市を舞台に、日露戦争から満洲建国、そして終戦までの半世紀を駆け抜けた男たちの群像劇。
「李家鎮」という都市からして実在しない「空想」の産物なのだが、そこに息づく人々、そして情景がありありと浮かんでくる。
その著者の凄まじい筆致に終始圧倒されっぱなしの、読み応え抜群の1冊。
【有隣堂ヤフーショッピング店でも販売中】
売り切れの際にはご容赦ください
