ノンちゃん雲に乗る『ノンちゃん雲にのる』/石井桃子/福音館書店/1,320円(税込)外部リンク 
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何度読み返してもつくづく、いい。
ノンちゃんも、雲のおじいさんも、大好きすぎる。

もう50年以上も前の本になのに瑞々しい感性になんでもわくわくしてしまいます。

~おまえのようになんでもできる子は、よほど気をつけんとわるくなる。
なるほど、あれもこれも上手だ。が、知らぬまに人の心が読めなくなる。
そうなったら人間はもうおしまいさ。ひれふす心、、ようく覚えておけ。~

~これではならないと頭をさげるたんびに、人間は、まるで一寸法師のウチデノコヅチを打つように、ズン、ズンと大きくなる、えらくなる。
それにひきかえ、おれはえらいぞと思うたんびに、小さくちぢまる。
うそだと思ったらためしてみろ。
これから毎日、あたしはえらい、いい子だと思っとるがいい。
かならずおまえはつまァらん人間になる。
実に不思議なもんじゃなあ。~
雲のおじいさんが話すこのシーンが大好きで引用が長くなってしまいました。
大人が読んでも心にずしりときませんか?ひれふす心が人間をえらくする、ってとても
いいなあと思います。
このことを胸に持っていたら、意地をはってしまいそうな時も素直になれる気がします。

8歳のノンちゃんのまっすぐな気持ち、家族への愛、世界を見る目に、心が洗われるようです。
そして石井桃子さんの美しくやさしい日本語がとても心地よい。
大人にも子どもにも読んでほしい、心の宝物にしてほしいと思える一冊です。

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