


「クイズとは人生である。」
それは「クイズが生きがい」といった意味合いではなく、文字通り、人生とはクイズの連続で正解かどうかなど分からなくても、解答ボタンを押していかねばならない。
この物語は、とあるクイズ番組の決勝戦の最終問題で、問題が読まれていないのに正解するという珍事が起き、その謎(クイズ)を解き明かすというテーマが大筋で展開するが、その過程で、「クイズとは何なのか?」というクイズを考えて行くこととなる。
「競技としてのクイズ」と「人生というクイズ」を追う、全く新しいクイズ小説である。
「クイズ=人生」と考えると、タイトルが持つ意味も味わい深い。
