


500ページを超えるがっしりした風情に少し尻込みしたけれど、それを上回る魅力に抗えず購入。
植物がなぜ水だけで育つのか、腐葉土の香りになぜわくわくするのか、山に登るとなぜ安心するのか、依然から不思議だった森や木々にまつわる事々のすべてがここにあった!
自然は人間と同じようにシナプスとノードを持ち、土の中のものと繋がっている。そして木、植物同士も。
その秘密のもとである「菌根菌」がどんなに美しいかを語るスザンヌはもはや森の人。
人間界での彼女の生涯についても、タペストリーのように森の話に織り込まれていく。
その秘密のもとである「菌根菌」がどんなに美しいかを語るスザンヌはもはや森の人。
人間界での彼女の生涯についても、タペストリーのように森の話に織り込まれていく。
なんて素敵な本、読めてよかった!
彼女のが大病に苦しみ回復していくところが特に響いた。
身体中に張りめぐらされた人間の神経も菌根菌と同じように、生きるために日々身体の中で活躍している。生まれてきた者として、親として、親でなくとも次世代を育む先輩として、全てのものは役目を果たしている。
身体中に張りめぐらされた人間の神経も菌根菌と同じように、生きるために日々身体の中で活躍している。生まれてきた者として、親として、親でなくとも次世代を育む先輩として、全てのものは役目を果たしている。
これからの人生で、どうにもならない状況に陥ったとき、私は自分の心を、身体を、自然と木々に重ね合わせることができる。
細胞の声を聴こうとすることができるし、世界中の生き物はみな、なにがしかのつながりをもって生きていることを思い出すことができる。
細胞の声を聴こうとすることができるし、世界中の生き物はみな、なにがしかのつながりをもって生きていることを思い出すことができる。
この本のおかげでそれができることがとてもうれしい。
時に「自分」だけの思考に落ち込んでしまう私にはぴったりのギフトだった。
時に「自分」だけの思考に落ち込んでしまう私にはぴったりのギフトだった。
決して器用な人ではない、スザンヌ・シマ―ドの力強い生き方についてもずっと忘れずにいたい。
映画化が決定しているとのこと、とてもとても楽しみです。
【有隣堂ヤフーショッピング店でも販売中】
売り切れの際はご容赦ください
