


とても良い本に出合った。
ここまで正直に自分のことを客観視しながら言葉をつづった文章に出会えることはなかなかない。
子どものころから「死にたい」という願望が強いが、かといって自傷行為をするわけではない。
「楽しい」「うれしい」とかは日々味わえるのに、ときどき強烈な「死にたい」という気持ちに覆わ動けなくなる。
日常生活にも支障をきたすきたすようになり、著者はカウンセリングを受けることにした。カウンセリングで語られるのは正直な気持ちであり、怒りや嫉妬、うれしさ・・・
少しずつ改善したり、またもとにもどったり。
著者の生い立ち、家庭環境にも踏み込む。
優等生で自立心が強く、母を守りたいという気持ちもつよい。
著者の生い立ち、家庭環境にも踏み込む。
優等生で自立心が強く、母を守りたいという気持ちもつよい。
ではなぜ「死にた」くなるのか。
その気持ちを硬い皮を少しずつはがしていくように、さながら著者と一緒にカウンセリングを受けているような気持ちになります。
その気持ちを硬い皮を少しずつはがしていくように、さながら著者と一緒にカウンセリングを受けているような気持ちになります。
重たい内容なのにことばが重くないのは、著者の卓越した文章力とみずみずしい言葉が多いこと。
読みながらたくさん本の角をドッグイヤーしました。
読みながらたくさん本の角をドッグイヤーしました。
