


基本的な用語やニュースになっていることは知っているつもりだけど、もう少し深堀りしたいと思っていたLGBTQ+、クィア・スタディーズ。
翻訳の書籍や専門書はとっつきにくく、何を読めばいいのかわからないと思っていたところにパンチのあるタイトルと装丁の本書が目に飛び込んできた。
帯に書いてあった “「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。” という文章は読み進めるうちに理解が進んだけど、くっきり分類できない部分や、1章にも書かれている「壮大なその他」の部分までついていけるだろうかと不安も大きくなった。
しかし、タイトルの通り「慣れる」というのは「理解する」よりも何倍もハードルが低く、また本書は対談形式で書かれているので、なんとなくおしゃべりを聞いているうちにクィア・スタディーズに対しての解像度が上がり、楽しく読むことができた。
2023年の今、読んでよかったと思える一冊だった。
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