『夢みる人びと 七つのゴシック物語2』/
イサク・ディネセン
、横山貞子/白水社/1,540円(税込)
はじめ、作者は題材にしているゴシック時代の人かと早合点して読んでいたのだが、20世紀に生きた人であったことに驚いた。
その時代に溶け込んで、自分で聞いた話をそのまま物語っているように感じられたからだ。
『エルシノーアの一夜』は、ばあやが田舎の屋敷から都会に住む老姉妹に会いに来る冒頭から引き込まれる。
若い頃に出奔した弟が、屋敷に現れるというのだ。
冒険を求めて、婚約者を捨て、海賊になったという弟。
実はこの弟は…。姉妹は弟に会いに田舎へ向かう。
その決意をする前の心の揺れや最後に弟にかける言葉、何とも人間らしく、皮肉で、家族ってこういうものだ、と。
幻想的でありつつとことん人間的な物語。
『夢見る人びと』は、一人の女性の数奇な運命のはなし。
大切なものを失ったら人はその先どう生きていけばよいのだろう?
夢を失ってしまったら。
それでも追い続けるのか、自分ならどうする…?
大切なものを失ったら人はその先どう生きていけばよいのだろう?
夢を失ってしまったら。
それでも追い続けるのか、自分ならどうする…?
いつまでも余韻が残る、魔法のような短編集です。
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