『だいたい１ステップか２ステップ！なのに本格インドカレー』／稲田俊輔／柴田書店／1,600円＋税
「手軽で安くてすぐうまい」は怠惰である、という侮りや、手間ひまかかっているほうが本格的で美味いに違いない、という思い込みをきれいに打ち砕いてくれます。
食事をおいしく楽しくすることに関してとてつもなく貪欲で、その知識を出し惜しみなく客側に提供してくれることで有名なイナダシュンスケさんのレシピなので間違いありません。
材料を切り計量→フライパンで全部煮る、とか、炒める→煮る、とか本当に手順がシンプルなので、同時並行で何品も作るのが苦手でやたら料理に時間がかかってしまう私のような人にはすごい朗報です。
なぜなら短時間で何品もカレーが作れるということはつまり、カレー屋さんで『こちらのセットは○種類のカレーの中から○種選べます』というメニューを見てる時のわくわく感や、ミールスを前に「どれから食べようかな」と楽しく迷うアレが自宅で味わえるのです。
しかもレンチンでビリヤニすら作れます。すごい。今すぐ香り米を買いに走りましょう。 [ 続きを読む ]
『火定』／澤田瞳子／PHP研究所／880円＋税
