683『この世の喜びよ』/井戸川射子/講談社/1,650円(税込)外部リンク 
有隣堂の在庫を探す

人は誰も生きない、このように生きたかったというふうには。

どう生きようと、このように生きた、誰だろうと、そうとしか言えないのだ

長田弘さんの詩にそうあって、本当にそうだなあと思った。
帯に「思い出すことは世界と出会い直すこと」とあって、それも本当だなあ、と思った。
過去と出会い直すのはいいことばかりじゃない。
こんなふうに生きてしまった、そんなつもりはなかった、選べなかった、出来なかった、考えなしだった、しかたなかった、、、、
なかった、がいっぱい。
[ 続きを読む ]