『北天の馬たち』/貫井徳郎/角川書店/1,575円(5%税込)貫井徳郎の書くミステリが、好きだ。男イヤミスの代表というか、暗くて、負の連鎖がどこまでも続いて、それなのに読み出したら止まらない。微妙なドロドロ感と後を引くストーリー展開が、妙な好奇心を刺激する。小説の中の不幸なのに、心をえぐられる時もあるが、とにかく結末が気になって仕方がない。
が、今回の作品は、今までと一味も二味も違う。探偵物語の面白さ、人と人と絆の素晴らしさ、ちりばめられた伏線が最後にはきちんとつながった時、感動のラストを迎える。大切に想う人を、何としてでも守り抜こうとする男達の物語である。 [ 続きを読む ]



