忘れられた花園『忘れられた花園』上/ケイト・モートン/東京創元社/各1785円(5%税込)詳細
1913年、イギリスからオーストラリアの港に着いた客船。乗客が去ったあとに、小さな女の子が残されていた。白い革のトランクの中にはお伽噺の本。名前もわからないその少女を、港の職員の夫婦が引き取ってネルと名づける。
時は移って21世紀初め、年老いたネルを看取った孫娘のカサンドラは、ネルが自分にイギリスの崖の上のコテージを遺したことを知る。そこは大きなお屋敷の一部で、迷路庭園と封印された花園があった。ネルとは誰だったのか。なぜ一人客船に乗っていたのか。孫娘にコテージを遺したわけは? [ 続きを読む ]