『むかしの味 改版』/池波正太郎/新潮社 新潮文庫/490円+税
作家がお亡くなりになると、その作家の作品は、次第に書店の棚から消えていく。
広いジャンルで活躍されていた作家の場合、いちはやく入手困難になるのは、エッセイ。
これは、たとえ数年前の話題でも、当時の雰囲気を知らなければ些細な一言さえ解説がつかないと理解できなくなるためで、どんな名文の作品も、この流れに抗うのは困難。
一世を風靡した食エッセイも、何かきっかけがないと、再び巡り合うことは難しくなる。
山本嘉次郎監督の親子丼のお話など、かつてよく引用されていたのに、平成になってからは耳にするのもまれ。
(もっとも、このところ、きっかけが多く復活組に光があたり、興味深い話も多いのですが、話し出すと文章が膨大になるので触れません) [ 続きを読む ]


『僕僕先生』/仁木英之/新潮文庫/550円+税
