

主人公は小学三年生のこっこ、子供と舐めてかかるなかれ。
こっこは世の中で当たり前とされる価値観やことがらを、当たり前だからと安易に受け流したりしない。きちんと立ち止まる。
そして、「なぜ、そうなのか」を考える。と書くと、なんだか小難しくてとっつきにくそうだけれど、この本は真逆。とーっても、とっつきやすい。 [ 続きを読む ]
『ごはんぐるり』/西加奈子/NHK出版/1,260円(5%税込)
いわいる料理が好きな人のエッセイかな?と思いきや、西さんの「ごはん」が満載!
読み始めたら彼女の「ごはん」への思い入れに惹かれ、あっという間に読了してしまいました。
「まかないの肉じゃが」を読んだらそれを食べたくなったし、天かすや春雨の細かな描写が、美意識ならぬ「食意識」を感じさせ、愛すべき「ごはん」が本の中に溢れています。
自分が食べている「ごはん」を、他人が読んでここまで美味しそうに書けるか?
と感心しきり。
鼎 談 参 加 者 |
平尾才助 (55歳) ----- 書店員歴33年 悠木和雅 (44歳) ----- 書店員歴15年 野口魚子 (33歳) ----- 書店員歴 6年 |
悠木: さあ、またもや直木賞の季節がやってまいりました。
野口: 今回も私たちは本命・対抗・大穴と予想しなくてはならない辛い立場にいます。
平尾: 毎度のことながら、誰にも頼まれてないけどな。
野口: 今回は候補作6作中、時代小説が3作占めています。
平尾: 多いな。時代小説に風が吹いているな。風が吹いている~♪
悠木: これまでに6作中時代小説が3作占めている回は、必ず時代小説から1作受賞しています。たとえば、第126回の山本一力、第127回の乙川優三郎、第140回の山本兼一がそうですね。
野口: へえ~。では今回も時代小説が受賞する確立が高いですね。
悠木: ただ、今回は直木賞候補常連作家がいなくて、2度目の候補が3人、初の候補が3人となっています。こういう回は番狂わせがあって予測しづらいんですよ。
平尾: ぐたぐた言ってないで早く予想していこうぜ。
候補となった6作をすべてご紹介しています。続きはこちら!
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