過去の「本の泉」

「講談社」の記事一覧



『歴史の屑拾い』歴史の中で屑箱に捨てられてきたような具体的な事象に耳を澄ませる

歴史の屑拾い『歴史の屑拾い』/藤原辰史/講談社/1,540円(税込)外部リンク 
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「給食の歴史」「トラクターの世界史」など農業や食にまつわる現代を専門とする気鋭の歴史家の新刊。
歴史をどのように眺めているか、というのがとても面白い。
歴史の中で屑箱に捨てられてきたような具体的な事象に耳を澄ませます。
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『すべての月、すべての年』 一生本棚にキープしたい一冊

すべての月、すべての年『すべての月、すべての年』/リシア・ベルリン  岸本佐和子訳/講談社/2,640円(税込)外部リンク 
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「掃除婦のための手引き書」を読んでから待ちわびていた邦訳の新作。
「掃除婦」同様自伝的小説だが、前作読後時に租借できなかった読後感が何だったのか、わかってきたような気がする。
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『汝、星のごとく』 心揺さぶる激しい読書になると思います

汝、星のごとく『汝、星のごとく』/凪良ゆう/講談社/1,760円(税込)外部リンク 
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『流浪の月』では、ままならない人生に翻弄される絶望と、人と人が想い合う切実さになんども胸を締めつけられました。

本作もそんな『流浪の月』と似た読み心地を持つ、とても力強い物語でした。

瀬戸内を舞台に、まだ自分のことすらよく知らない少年少女が、閉塞した環境の息苦しさ、家族の縁を背負うことにもがき、生きることや人を愛することを知っていきます。
なぎらゆうさんの小説を読んでいて思うのは、「人は経験をえて成長し、確固たる自分を獲得し、自分の人生を歩んでいく」というのは幻想じゃないか、ということです。
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『ふしぎなかさやさん』雨ほど美しいものはない

ふしぎなかさやさん『ふしぎなかさやさん』/たなか鮎子/講談社/1,540円(税込)外部リンク 
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雨にまつわる絵本をつい手に取ってしまいます。大人になるとつい雨をうとましく思ってしまう。

でも絶対にあるものをうとましく思うなんて、という気持ちが働くのかもしれません。
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『ガクサン 1』実際の参考書選びにもかなり役に立ちそう

ガクサン_1『ガクサン 1』/佐原実波/講談社/715円(税込)外部リンク 
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主人公は参考書の出版社に中途入社した26歳の茅野うるし。

ミーハーなところがあり、IT企業事務派遣、喫茶店バイトなどを経て、憧れの出版業界に転職。
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『土井家の「一生もん」2品献立』 知らないと損、と言い切れるロングロングセラー

土井家の「一生もん」2品献立『土井家の「一生もん」2品献立』/土井善晴/講談社/1,650円(税込)外部リンク 
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2004年刊行のこの本を、今もたびたび本棚から抜き出してしまう。

レシピはもう頭に入っているのに。お風呂に持ち込んで読むこともある。
もう私にとってこの本はレシピ本ではなく、癒しの書であり、バイブル。
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『ここはとても速い川』 詩集を手に取る気持ちで読んでみてください

ここはとても速い川『ここはとても速い川』/井戸川射子/講談社/1,815円(税込)外部リンク 
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昨年11月、第43回野間文芸新人賞を受賞した作品。

昔から好きな作家、保坂和志さんが選考会で泣いた!という帯文を読んで、読まずにいられず手に取った。

二篇からなる作品で、著者は詩人。
地の文がなく、主人公の心の声のみで構成される。
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